1948-12-22 第4回国会 衆議院 本会議 第20号
從つて、米價は生産費價格にすることが最も望ましいのでありますが、現段階においてこれが許されぬとすれば、当然別途な方途が立てらるべきであります。肥料、温床資材、土地改良、土工組合等には相当額の予算を計上すべきであります。追加予算にこれらが除かれたと聞く北海道並びに単作地帯の農民は、いかに失望落胆するか、私はあまりの腹立たしさに、涙の出る思いがするをのであります。
從つて、米價は生産費價格にすることが最も望ましいのでありますが、現段階においてこれが許されぬとすれば、当然別途な方途が立てらるべきであります。肥料、温床資材、土地改良、土工組合等には相当額の予算を計上すべきであります。追加予算にこれらが除かれたと聞く北海道並びに単作地帯の農民は、いかに失望落胆するか、私はあまりの腹立たしさに、涙の出る思いがするをのであります。
農産物價を、生産費を償う、再生費を見積つた合理的價格にする必要はないか、というお尋ねでありますが、農産物價については、日本の農家の零細なるものが、ことに農産物については多数組合せて生産に從事しております現状から、これを生産費價格でもつて行くということは、今日のところ困難であります。
第二には生産方面における電気、ガスはいずれも工場の基礎資材であり、從つて電気、ガス税はすべてのものの生産費に影響するから、経営者はこれを生産費、價格に加算する。ゆえにただちに生産價格の上昇を招くことになり、結果において一般大衆の負担となり、貧乏人いじめとなることは家庭用の場合と何ら異るところはないのでありまして、電氣、ガスを消費して利潤を得た者は、何らの負担もしておらないのであります。
その結果がもちろん消費者にもいい影響を與えていくというような方面から考えますと、どうしても再生産ができる生産費價格というものを當然考えていかなければならないのであるが、傳え聞くところによると、生産費を中心にした米價と、いわゆる生計費を中心にしたパリテイ計算による安本の價格とは非常な開きがある。